試合になると体が思うように動かない…3つの原因と対処法:精神分析的テニスメンタル強化コーチング理論から考える

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晩夏 木々 テニスコート

勝ちたい試合、負けたくない試合・・・
なのに、身体が重く感じて思うように動けない!

・・・そんな体験をしたこと、きっとあると思います。

なぜ試合当日に体がいうことを聞かなくなるの?
「体が重い」「いつものように動かない」・・・その原因と対処法

試合の際の「体が重い」「いつもどおりに動けない」・・・テニス選手なら一度は陥ったことのある悩み、しかしある意味「究極の悩み」ですよね。
体が重く、思い通りに動かないと、スタートからミスを連発してしまったり、ここぞというときに決めのショットが打てなかったり・・・結果的に勝てるはずの試合や勝たねばならない試合に敗北してしまうこともあるでしょう。

テニスプレイヤーの中には、試合のたびに身体の重さや動かなさによって思うような結果を出せない選手もいます。
大事な試合で体が思うように動かなくなるのはプレイヤーとして致命的だと感じて絶望してしまう選手の方もいることでしょう。

実は、試合当日に体が重くなったりいつもどおり動かなかったりする原因は、3つあげられます。
原因ごとに対処法がありますので、精神分析的メンタル強化コーチといっしょに考えていきましょう。

1.緊張が体に伝わっている「体緊張タイプ」

試合当日に体が動かない状況。その当然の理由として考えられるのは、緊張です。
緊張は心身症状としてあらわれますが、特に体にあらわれやすいタイプの人もいます。
精神的な緊張症状だけなら、体はそこまで動かなくならないからです。
便宜上「体緊張タイプ」と名づけましょう。

「体緊張タイプ」に陥りやすいのは?

緊張タイプに陥りやすいのは、感情を言語化しない人です。
日常的に気持ちを言葉にするのに慣れていると、緊張状態のときにも適度に心の中のことを言葉に出来ます。
緊張状態のときに自分と対話出来れば、
「あぁ、今緊張しているなぁ」
「今日は強い相手と対戦するしなぁ」
「でも、がんばりたい。きっと大丈夫!」
・・・こんなふうに自分で自分を慰め励ますことも可能です。

■ 緊張が体に出る人は感情を言葉で処理しづらい

でも、緊張が体に出やすいタイプの人は日常的に気持ちを言葉にするのに慣れていないため、いざ緊張したときに感情を言葉で処理しづらいです。

感情を言葉で処理するというのはとても大切なことです。
感情を言葉にすると、心に渦巻いているさまざまな感情を心の中に整理し落ち着けることができます。
すると、行動面では現実の状況に適応していけるのです。
つまり、緊張状態を緩和し試合に集中することができるようになります。

「体緊張タイプ」の対処法・改善策

体緊張タイプの人の対処法としてもっとも良いのは日常的に感情を言葉にすることです。

「今、自分は何を思っているかな」
「どんなことを感じているかな」
・・・心の中のことに思いを馳せることにより、自己分析も進みます。一石二鳥です。

日常的に感情を言葉にするのに慣れてくると、試合のときにも混乱しそうな気持ちを言葉にして自分で落ち着けることが出来るようになります。
そうすれば、緊張で体の動きまでうばわれてしまうほどのひどい緊張状態には陥りづらくなるでしょう。

2.気持ちが先走っている「思いつめタイプ」

ふたつめは気持ちが先走ってしまう「思いつめタイプ」です。

■ 「今、ここ(here and now)理論」

ちょっと哲学的(?)な話になりますが・・・
   「今、ここ」に、「心」と「体」がある。
・・・この状態が、もっとも自分の力を発揮しやすいです。

「今、ここ」というのは here and now といってゲシュタルト療法という心理療法の用語です。
今ここで起きていることに集中することで、新たな気づきを得る手法です。

心も体も「今、ここ」にあれば、昔のことを思い出して落ち込んでしまったり、先のことを考えて焦ってしまったりすることが少なくなりますよね。

人間は過去を記憶し未来を想像することが出来る唯一の生き物ですからどうしても昔やこれからのことを考えてしまいます。

■ 「今、ここ」に心と体をセット出来ればゾーン入りも可能!

ですから、「今、ここ」に心と体・・・自分の全てを集中できれば、最高に強い状態です。

過去の失敗に心とらわれることもない。
未来の勝利や敗北について、皮算用することもない。
悩まずに済みますからね。

「ゾーンに入る」なんていうのも、「今、ここ」に心と体が集中しきっている状態のことを指すと思います。

・・・というわけで、前置きが長くなりましたが、
「今、ここ」に心と体をセッティングしづらい人も、心と体の自然な動きを奪われやすいです。
特に気持ちが先走ってしまう「思いつめタイプ」の人は、体に出やすいタイプと言えるでしょう。

「思いつめタイプ」に陥りやすいのは?

思いつめタイプに陥りやすいのは、「今、ここ」に集中しづらい人です。
また、気持ちが過去のことに左右されやすい人も思いつめタイプになりやすいでしょう。

例えば、試合前に
「今日の相手は先週も準優勝してるのか…自分は先週一回戦負け。あぁ…(_ _;)」
「だいぶ緊張してきちゃったな。こういうときはスタートからミスしやすいんだ。気をつけなきゃ…」
・・・などなど、過去のデータや昔の経験にとらわれてどんどん自分を追い詰めてしまう傾向がある人は思いつめタイプと言えるでしょう。

文字通り「身動きが取れない」状態に、自分で追い込んでしまっているのです。

「思いつめタイプ」の対処法・改善策

思いつめタイプの人の改善策は、まずは自分が思いつめタイプであることを自覚しましょう。

先走っていろんなことを思い出したり考えたりしていると、自分の「今」の気持ちに気づきづらくなります。

ですが、思いつめタイプの人はこの「今、ここ」の自覚が苦手な人が多いのです。
だからこそ気持ちの切り替えが難しいのだと思いますが・・・。

ですから、まずは「今、ここ」で自分が何を感じ考えているのかを自覚するよう努めると良いでしょう。

■ 「今、ここ」を感じるためのコツ

コツとしては、気持ちが先走り始めてネガティブになってきたら、「意識をちょっと遠くに置く」イメージです。
自分で自分を遠くから眺める感じで、一瞬我に返る努力をしてみてください。

「あ、今また思いつめちゃってる」
と、ふと我に返るだけでずいぶん思いつめた感情はなくなります。
すると、同時に体のこわばりもずいぶん軽減されると思います。

3.自己愛を守るための「言い訳タイプ」

みっつめは、自分で体を動かなくしている「言い訳タイプ」です。

「負けたら恥ずかしい」という気持ちは、テニスプレイヤーのみならず勝負の世界で生きる人なら誰でも抱くものです。

■ 「恥」の感覚が心を麻痺させる

しかし、この「恥」の感覚が過度に大きくなってしまうとおかしな現象が起こります。

「負けたときに恥ずかしくならないように、適度な言い訳を作っておこう」

・・・そんなふうに考えてしまうのです。
心や脳というのはとてもうまく出来ているものですね。自分を「恥」から守るためならなんでもしてくれちゃうのです。

■ 恥をかかないために負ける?

結果的に、「今日は体が動かなかった・・・緊張しすぎてたのかなぁ」という当たり障りない言い訳をするために、体が動きづらくなるという謎の現象が生まれます。

そういう人は、「どうしよう体が動かないよ!」と悩んでいても、実は自分で体が動かない状態を率先して作り出しているのです。
むしろ、「体が動かなくなってくれなきゃ困る」と、思っているのです。
「心も体も万全な状態で、真剣に戦って負けたら恥ずかしい」と思っているのです。

このタイプの人はほとんどが無意識的な操作だと思うので、なかなか状態を自覚しづらい傾向があります。

「言い訳タイプ」に陥りやすいのは?

言い訳タイプに陥りやすい人はさらに2つのタイプに分けられます。

ひとつは、これまで本当に恥ずかしい思いをした人。
トラウマレベルで「もう恥なんてかきたくない!」と思っているために、「ぼろぼろな姿を見せて恥をかくくらいなら言い訳して負けたほうがマシ」と思考してしまうのです。

ふたつめは、テニスに本当の意味で本気になったことがない人。
本気で勝ち上がりたいわけではなかったり、本気で「悔しい!」と思ったことがなかったりする人です。
テニスよりも人間関係や自分の印象を大事にしているので、カッコわるいところを見せるよりは適度な言い訳をして負けておこう・・・と無意識的に思ってしまうのだと思います。

「言い訳タイプ」の対処法・改善策

言い訳タイプのふたつのタイプ別に、対処法を考えましょう。

トラウマレベルの恥体験があるために言い訳タイプになってしまっている人は、トラウマをしっかり受け止めることが大切です。

受け止め方にも個人差があります。詳細まで思い出してとことん泣いて乗り越える人もいれば、そこまで思い出さずに「恥をかくのが本当にいやなんだ」という事実だけ受け止めて前に進む人もいます。

本気になったことがないために言い訳タイプになってしまっている人は、本気になるとはいったいどういうことなのか・・・イメージトレーニングやイメージ療法をすると良いでしょう。

■ 恥より勝利欲求が勝てば良い

言い訳タイプの人は、どんな原因があるにしても、「こんな自分じゃイヤだ!」「悔しい!もっと勝ちたい!」という強い気持ちを抱くことが大切です。

「恥を恐れる気持ち」よりも「どんなにかっこ悪くても勝ちたい気持ち」が勝れば良いのですから。

いかがでしたか。
テニス選手にとっての究極の悩み「試合で体が思うように動かない」・・・もっと自分らしいプレーをするために、原因と対処法をつかんでジレンマから抜け出すきっかけにしていただければ光栄です。

勝敗は心の状態で決まる!精神分析に基づくテニスメンタル強化コーチング

"テニスメンタル強化コーチング"は、現役臨床心理士が専門的なカウンセリングの手法を詰め込んだ、革新的なコーチングです。

「勝負弱い」「メンタルを鍛えたい」「ここという場面で負けてしまう」「試合で緊張しすぎてしまう」「練習のモチベーションが上がらない」「思うように結果が出ない」というジュニア選手からプロテニスプレーヤーの方まで幅広く対応可能です。

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