試合で緊張してしまうテニスプレイヤーの心理とは?:精神分析的メンタルコーチング理論から考える

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試合になると緊張してしまう・・・テニスプレイヤーなら誰しも経験することです。

適度な緊張感は、モチベーションの維持やパフォーマンス向上に必要です。

しかし、試合で本来の力を出せなかったり心身のバランスが崩れてしまったりするようなら、それは過度な緊張状態だと言えるでしょう。

テニスの試合で過度に緊張してしまうテニスプレイヤーの心理について、精神分析学的メンタルコーチングの立場から考えてみたいと思います。

試合で過度に緊張してしまうテニスプレイヤーの心理

試合で過度に緊張してしまうテニスプレイヤーには、いくつか共通の心理的特徴があります。

なぜ、試合で過度に緊張してしまうのか?・・・大きく分けて3つの心理的特徴が考えられます。

試合で緊張してしまうテニスプレイヤーの特徴
 1.プライドが高く失敗を恐れやすい

プライドが高い人というのは、それだけで緊張しやすい傾向があります。

中途半端に高いプライドというのが一番やっかいです。

プライドがMAXに高い状態なら、「自分は誰よりも強い」「自分は一番すごい」と信じることが出来ますから逆に緊張はしません。

テニスプレイヤーにとって、宙ぶらりんなプライドの高さが過度な緊張状態を招いてしまうのです。

例えば、
「自分はまあまあ強いと思うけど、試合でそれが証明できるか不安だなぁ」
「練習ではすごいショットを打てるけど、試合で打てるかな」
・・・試合前や試合中にこんなことを思って緊張がさらに強くなったことはありませんか。

このような気持ちは、試合で緊張しがちなテニスプレイヤーがよく陥る思考です。
プライドも持っているけれどもそのプライドゆえに不安が高まっている様子がうかがえます。

「自分はまあまあ強い」とか「練習ではすごいショットを打てる」と思っているだけなら問題はないと思います。
そこに「試合で出来るかな」という気持ちが加わるから、不安や心配などの自己不信の感情が出てきて緊張につながるのです。

たいていの場合、強さの証明や良いショットの実現を「試合で出来るかな」と思ってしまう心理の裏には「失敗への恐れ」があります。

強いことを証明「できなかったら」どうしよう。
良いショットを「打てなかったら」どうしよう。

・・・実現できなかったときのことを考えてしまうのです。

たしかに、普段の練習中の自分なら打ちそうもないようなミスショットを打てば、ギャラリーからは残念がられ自分の気持ち的にも「あーあ」と下がってしまいます。
けれども、一発や二発のミスショットを気にしていては試合になりませんね。

そうわかっていても、プライドが高いテニスプレイヤーは試合におけるミスショットを気にする傾向があります。

プライドの高いテニスプレイヤーは、ふたつの評価をすごく気にします。

ふたつの評価とは、周りからの評価と自己評価です。

プライドの高いテニスプレイヤーは、「周りからどう見られるか」という周囲の評価と「自分はどれだけ出来るか」という自己評価に、大きく期待しています。

そして、プライドの高いテニスプレイヤーは、良いショットを打ったときの評価の上がり具合よりも、ミスショットを打ったときの評価の下がり具合を気にします。

「周りからの賞賛を得ること」と「自分で自分をすごいと思えること」・・・このふたつの期待が裏切られる可能性が高くなれば高くなるほど、不安が強まって緊張感もひどくなってしまうのです。

試合で緊張してしまうテニスプレイヤーの特徴
 2.試合の結果にフォーカスし過ぎている

「試合で結果を出さなければ!」・・・どんなテニスプレイヤーも思うことですよね。

しかし、試合で勝つことばかりに焦点を置いていると逆に緊張しやすくなってしまいます。

試合で勝つことばかり考えていると、ポイントにすごく左右されやすくなります。
ポイントを自分が取れれば良いのですが、相手に1本取られただけですぐに不安が高まります。

試合の結果にフォーカスしすぎていると、1本ミスショットを打っただけで、あるいは1本相手の良いショットを取れなかっただけで、「この試合、負けるのではないか」という思考に結びついてしまうのです。

どんなテニスプレイヤーも陥りやすい思考パターンではあるのですが、冷静に考えてみてください。
1本のミスで、1本のエースで、「勝てるかも」「負けるかも」と思ってしまう・・・ちょっと極端ですよね。

例えば、
自分が1本ミスしたときに「今のを繰り返していたらこの試合難しくなるかもしれないな」と考えるのは冷静で客観的、現実的な思考だと思います。
また、相手が1本エースを取ったときに「このショットを打たせ続けていたら相手が勝ってしまうかもしれないぞ」と考えるのも、客観的であり現実に沿った思考です。

つまり、冷静かつ客観的・現実的に試合を眺めることが出来ていれば、ひとつひとつのポイントを戦略の一部として捉えることが出来るのです。

試合の結果にフォーカスしすぎて「負けるかも」と感じて不安が高まり過度な緊張状態になってしまうと、ひとつひとつのポイントを参考にして試合全体の戦略を練っている余裕がなくなります。

試合の結果にフォーカスしすぎるテニスプレイヤーは、完璧主義なのです。
1本のミスも許せない。相手に1本でもエースを取らせたくない。
・・・無意識的に、そんな欲求を抱いている可能性が高いです。

エースをお互いに取り合いながら、お互いにミスショットをしながら、試合は進んでいくものです。
拮抗した実力の持ち主同志なら、ボールを打ち合うという相互作用の中でより巧妙な戦略を練ったほうが勝ちます。
そして、忘れてはいけないのは「マッチポイントの最後のショットが決まるまで勝敗はわからない」・・・ということです。

試合で緊張してしまうテニスプレイヤーの特徴
 3.練習のときに十分な試合対策が出来ていない

皆さんは、練習のときにどんな試合対策をしていますか。

はっきり申しますが、「ゲーム形式を取り入れている」というだけでは試合対策とは言えません。

メンタル面も含めて、試合に直結する練習をしてこそ「練習で試合対策をした」と言えます。

試合で過度に緊張してしまうテニスプレイヤーの方は、この「練習における試合対策」が不十分です。

練習のときに、メンタル面も含めた試合対策が出来ていないテニスプレイヤーほど過度に緊張しがちです。

なぜ、練習でメンタルも含めた試合対策が出来ていないと過度に緊張しやすくなってしまうのでしょうか。

それは、「練習」と「試合」が乖離しすぎているからです。

さて、突然ですがここでイメージトレーニングをしてみましょう。

テニスの試合以外で、「緊張するシーン」というのを想像してみてください。

どんなシーンが思い浮かびますか。
発表会、プレゼン、デート・・・

人によっていろんな「緊張シーン」が浮かんだことと思います。
しかし、どんな「緊張シーン」にも共通点があります。
いずれも、「非日常」であるということです。

日常的にしていないことをするとき、日常生活の中にない場所に行くとき、人は緊張するのです。

テニスにおいても同じです。

練習と試合が別物だと感じれば感じるほど、緊張しやすくなります。

よく、「試合は練習の延長上にある」なんて言いますが、これはテクニック面だけでなくメンタル面もそうです。

試合を想定した練習をどれだけ出来ているか・・・緊張を緩和するためだけでなく、どんなテニスプレイヤーの方にも非常に大切なことです。

もし、実力が同じテニスプレイヤーと対戦するなら、練習における試合対策がより多く出来ているほうが勝つと言えるでしょう。

試合で過度に緊張してしまうテニスプレイヤーの皆さんへ

試合のときに緊張で悩んでいるテニスプレイヤーの皆さん。

このページでは、結構ストレートにキビシめのことも書かせていただきましたが、ご自身の試合への姿勢を振り返る機会として活用していただければ光栄です。

緊張は悪いものではありません。
緊張感をうまく利用すれば、モチベーション維持やパフォーマンス向上に役立ちます。

緊張しやすいテニスプレイヤーは、それだけモチベーションを維持したりパフォーマンスを向上させたり出来る可能性があるのです。

緊張してしまう自分や弱さ・もろさのある自分を責めすぎずに、まずは、冷静かつ客観的に自己分析していきましょう。

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